仕事で使うMacBook Proの設定(ユーティリティ篇)

前回はセキュリティの設定についてまとめましたが、今回はユーティリティ篇です。
元々はWindowsで作業することが多かったこともあり、使い勝手の改善のために、幾つかのユーティリティ(開発ツールを含む)は必須でした。

日本語入力

http://www.google.co.jp/ime/index-mac.html
ことえり」は合わないですね。プライベートではATOKなのですが、今回はGoogle日本語入力を使用することにしました。キー入力への反応も良いし、キーバインドの変更で今のところは問題なしです。

Java

http://support.apple.com/kb/DL1572?viewlocale=ja_JP&locale=ja_JP
なんだかんだで必要ですね。
利用しようとすると、Oracleのサイトに誘導されてJDK7をインストールさせられそうになりますが、JDK6を入れたいので、その場合は上記のAppleのサイトからダウンロードしてインストールします。

Xcode

AppStroreからXcodeをインストール。Homebrewの導入など、要所要所で必要です。Windowsと比較してNativeの開発環境が簡単に用意できるのはいいですね。

Homebrew

これも無いと色々とコマンドの追加が面倒です。
今回の場合は、brewインストール時に command line developer tools を求められましたが、それ以外は特に問題なしです。

Emacs

エディタはこれです。以下のサイトを参考にしてインストールしました。
Mac OS X にインラインパッチの当たった Emacs を Homebrew でインストール

Firefox

シェアは落ちているようですが、なんだかんだで入れとく価値はあるかと。これまでの作業環境からの移行は、以下のとおり。

FreeMind

http://sourceforge.jp/projects/freemind/
MindMap作成ツール。Windowsなどでも動作するのでデータ交換も可能なのが良い所です。

astah * Community版

http://astah.change-vision.com/ja/product/astah-community.html
UML等のモデリングツール。シーケンス図を書いたりするのに、最もしっくり来ます。

構成管理リポジトリツール

gitとmercurialが利用できないと話になりません。コマンドラインを使うことが多いのですが、各branchの状況など全体を俯瞰的に見たい場合はGUIツールが便利です。この機会に SourceTreeを使用することにしました。

iTerm2

http://www.iterm2.com/#/section/home
標準terminalの代わりに利用します。標準でもだいたい大丈夫だけど、bookmark機能とか、画面分割とかもう一つ足りなかったことが、こっちだとできる感じ。標準terminalの方が使いやすい部分もあるんですけどね。

Caffeine

https://itunes.apple.com/jp/app/caffeine/id411246225
定番ですね。プレゼンなどの時に想定外の画面停止とか、バッテリー駆動中のちょっとした作業中のスリープとかを、防止するために便利です。

AppCleaner

http://www.freemacsoft.net/appcleaner/
アプリ削除用ユーティリティです。色々と試したいけど、Libraryに余計なファイルを残さないようにしたいので、これは入れておきます。まあ、設定などが残っていても問題になることは無いのでしょうが、やはり気持ち悪いので。

The Unarchiver

https://itunes.apple.com/jp/app/the-unarchiver/id425424353?mt=12
最近はZIPばかりだけど、これを入れておけば基本的に安心です。

CleanArchvier

http://www.sopht.jp/cleanarchiver/
3.0a6から、ファイル名のエンコーディング指定とzipパスワード付きの設定ができるようになってます。Mac固有ファイルを含めないようにするなどの設定もできるので、Windowsユーザとのやりとりに重宝します。

Display Menu

https://itunes.apple.com/jp/app/display-menu/id549083868
Display解像度を変更するためのユーティリティ。DotByDotを試してみたかったので入れてみたのですが、さすがに細かすぎたので調整。ちょっと小さめだけど、2048*1280 を利用しています。ただ、再起動時にはシステム上の上限である1920*1200に戻ってしまうのだけが残念です。

CheatSheet

http://www.grandtotal.biz/CheatSheet/
⌘キーを長押しすると、使えるショートカットキーを表示してくれます。
まだ、ショートカットを使い慣れないので非常に便利。慣れてきたら外しても良いかもしれないけど、新規ソフトを扱う際など何かと重宝しそう。

ClipMenu

http://www.clipmenu.com/ja/
クリップボードの履歴を利用可能にします。Shift+⌘+Vで呼び出せるし、スニペットの登録もできるので、ちょっとした定型文の利用にも便利。

XtraFinder

http://www.trankynam.com/xtrafinder/
OSXは良く出来ているけどFinderは気に入らないです。標準のままだと Windows Explorer の方が使いやすいと思います。なので、このソフトで拡張します。
「環境設定...」では最低限以下の設定をしておきます。

  • タブ:(以下を有効にする)
    • タブの項目は基本的に全部有効にする。
    • ショートカットでデュアルパネルのON/OFFを⌘Uでできるようにしておくと便利。
  • 機能:(以下を有効にする)
    • カット&ペースト
    • フォルダを先頭に配置
    • 名前欄の幅を自動調整
  • Finderメニューに項目を追加:(以下を有効にする)
    • パスをコピー
    • コンテンツ
    • 新規タブで開く
    • 不可視項目を表示(⌘Q)
    • 新規ファイル
    • 新規ターミナルで表示

PCKeyboardHack

https://pqrs.org/macosx/keyremap4macbook/pckeyboardhack.html.ja
キーを別のキー(コード)に変更するためのソフト。後述の KeyRemap4MacBook から分離したソフトらしいです。
私の場合はASCII配列のキーボードを使っていて、「CapsLockキーをControlキーへ変更」、「更に左下のcontrolキーはmouseの左クリックに割り当て」という事をやりたかったんです。(Controlキー配置は常識でしょうが、キーボードで左クリックができるようにするのも必須要件でした。ポインタを使った細かな作業では、クリックでマウスカーソルがズレたりするので。。。)
このソフトと KeyRemap4MacBook の合わせ技で上記の設定が実現できるので、導入しました。(他にもっと簡単なやり方があれば知りたいんですけど。。。)

  • CapsLockキーをControlキーへ変更:
    1. システム環境設定(キーボード)の「修飾キー...」からCapsLockキーを「アクションなし」に設定。
    2. PCKeyboardHack の Change Caps Lock を使用して Left Control (keycode=59) に設定。
  • 左下のcontrolキーをmouseの左クリックに割り当て:
    1. 左Controlキー(Control_L) はシステム環境設定の変更は必要なし
    2. PCKeyboardHack の Change Control_L を使用して PC Application Key (keycode=110) に割り当てる
    3. ここで割り当てた PC Application Key を更に mouseの左クリックに割り当てるが、これは後述の KeyRemap4MacBook 設定でおこなう

KeyRemap4MacBook

https://pqrs.org/macosx/keyremap4macbook/index.html.ja
OS X用の定番キーボードカスタマイズツールです。これでキーバインドしないと、やってられません。

Change Keyパネルで、以下の設定をおこないます。

  • For PC Users
    • Use PC Style Copy/Paste -> Control+C,V,X => Command_L+C,V,X
    • Use PC Style Undo -> Control+Z => Command_L+Z
    • Use PC Style Select All -> Control+A => Command_L+A
    • Use PC Style Save -> Control+S => Command_L+S
    • Use PC Style New Tab -> Control+T => Command_L+T
    • Use PC Style Find -> Control+F => Command_L+F
    • Change PC Application Key -> Application Key to LeftClick (*これで、前述のPCKeyboardHackの設定でApplication Keyに割り当てておいた左下Controlキーが、マウス左ボタンの扱いになります)
  • For Applications

Key Repeat パネルで以下の設定をおこなうことで、キーリピートの反応速度を上げます。

  • Basic Configurations
    • Key Repeat
      • Delay Until Repeat 100ms
      • Key Repeat 33ms

BetterTouchTool

http://www.boastr.de/
トラックパッドを有効利用するために利用、なんだけど使いこなしてはいません。Thinkpadトラックポイント至上主義(mouseは10年以上使っていません)だった私がトラックパッドOKになったのは、タッチパッドの精度向上が大きかったわけですが、この手のユーティリティを使いこなすことで色々と操作性向上への可能性が膨らみそうなのも気に入ったところです。
今のところ、Preferencesからは以下の設定しか使用していませんが、ショートカットについてはおいおい入れていきたいと思っています。

  • Action Settiongs
    • Window Snapping: Window Snapping Enabled で、画面端にウィンドウをsnapした際のresizeを有効にする。
    • Window Moving & Resizing: Move Windows を fnキーに割り当てることで、fnキーを押しながらカーソルを動かすだけで、Windowの移動が可能になる。
  • Gestures
    • Keyboardを選択し、対象のApplication に Finder を選択する。そして、+Add New Shortcut で ^D を入力し、Trigger Other Keyboard Shotrtcut に ⌘+deleteキー を指定する。これでControl+D でファイル削除ができるようになる。

※ BetterTouchToolのGesturesでは、面白いことにKeyboardもジェスチャ割り当ての対象となっているんですね。

おわりに

ここまでできれば基本的な作業については問題なし。あとはWindowsに特化した環境や、Office系のドキュメントのために、Windowsと関連アプリを仮想環境上に構築すればWindows中心の作業場でも溶け込めます。そっちはまあ良くある設定ですが、そのうちまとめるかもしれません。