IBM System i/POWER5のSMT環境におけるCPU使用率

そういえば、前回の記事を書いていて思い出したのですが、IBMの記事で SMTとCPU使用率 というのがありました。

IBM System i/POWER5 プロセッサーがサポートするSMT機能についてのもので、つまり、IBM System iではSMTの構成を意識して「残りどれくらい使えるか」という考え方でCPU使用率(というかCPUの余力)を出す、という内容です。これは、運用する際に「どれくらいCPUに余裕があるか」を見る場合には有効そうですね。性能見積もりでも、こっちの方が精度が高そうです。私自身は、System iにふれる機会は無いのですが、色々と試してみたい機能です。

それに対して、普段使っているlinux(CentOS5の話です)の場合は /proc/stat からCPU使用率が出せますが、ここで出力される各CPU毎の積算値はSMT構成とか意識してないようです(@kernel/sched.c)し、1行目のsummaryも単純に各CPUの値を足しているだけ(@fs/proc/proc_misc.c)なので、記事の指摘にもあるように、運用時の判断が難しい部分が出てしまいますよね。

「HTは切る」という管理者も見聞きしますし、SMT環境の運用はなかなか難しいです。