Bye-Bye Psion (Psion 5mx編)

色々と報道はあったけど、これを読むと、Nokia にとって Symbian OSスマートフォン向けの戦略ツールではなくなったんですね。
そして、上手くいかなかったオープンソース化Android、Symbianを抜いて世界スマートフォン市場でトップになっている現実、Symbianの天下は終わりを告げたようです。

私は以前、Symbian OS の前身である EPOC32 を使用した PSIONPDAを利用していました。今は同様の役割は iPhone でやるようになったのですが、なんだかんだで4,5年は使っていましたし、周りにも勧めていた(けど誰も買わなかったけど)ので、今回のニュースは感慨深いモノがあります。ついに終わったかあ、と。

Psion5mx

そんなわけで、しまってあったPSIONを発掘してみました。今回は Psion 5mx です。

まずはサイズ比較から。左から順番に iPhone3GS, Diamond mako, Psion 5mx です。通常のスマートフォンと比較すると大きいですが、当時のPDA(というかパーソナルコンピュータ)としてはかなり小型の製品でした。

しっかりしたキーボードは、最近のスライド式キーボード付きスマートフォンとは比較にならないほど素晴らしいモノでした。(言いたかないがX01Tとか最悪だった)

ロゴがまた格好良い。

そして特徴的なスライド式キーボードを横から連続で。画面とキーボードのサイズを確保しつつ、開いて入力する際の安定性と画面の角度を確保しています。



開いたところを背面から見ると、この通り。下の黒い部分がスライドして出っ張ってきたキーボード部分です。

使い勝手は最高だった Psion 5mx ですが、このスライド機構が災いしたか、基板と液晶を繋ぐ線が切れやすいという弱みがありました。実際に、私のこのマシンも突然画面が見えなくなり、使えなくなったのです。

そんなわけで、画面写真の代わりにマニュアルで幾つかの内蔵アプリを紹介します。
まずは、最も評価の高い AGENDA(スケジューラ)です。予定にTODO、手書きメモ等々を貼り付け可能で、年、月、週、日毎の表示を切り替えながら(しかもキビキビ動く)、予定の入力、参照が可能です。使っていて気持ちいいアプリでした。

アウトラインプロセッサとして利用可能なWORD。

グラフも作成可能なSHEET。

作図用のSKETCH。

使いやすいCALC。履歴が表示されるところとか気が利いているでしょう?何気に便利なんですよコレは。

そして出ました!OPL(Open Programming Language)。プログラミング環境がデフォルトで入っているとか、面白すぎです。

他にも、Doomとかも動いたんですよ。Javaも使えたりとか、まさにPDAというよりはパーソナルコンピュータとして独自のポジションを持っていたのがわかると思います。
残念ながら日本ではメジャーにはなれませんでしたが、私にとっては想い出の一台です。

次回は Diamond mako です。