フェルメール 光の王国展

先日、フェルメール 光の王国展を観に行ってきました。

こんな感じで想定よりは混んでいたんですが、気になったところに戻って見直すとかは問題なくできる範囲でしたから、落ち着いて鑑賞できたと言っても良いかと。これが本物の展示だったら、ひたすら流れにのっていくだけでしょうからね。

正直言えば、「re-create」と言っても「複製」だよね?という思いはあったのですが、少し離れてみると本物の油絵との違いはわからない(まあ私の鑑賞眼がその程度ということもありますが、デキも良い)ですし、年代順に一気に観ていくと一つの物語を読んでいるようで、これはなかなか良い企画だなあと感心しました。実際、フェルメールの作品は構図や部屋、小道具に共通する点が多いので、一同に揃えてから行ったり来たりして鑑賞するというのは、理にかなっていると思います。そして、通してみると1658〜1660頃、特に「牛乳を注ぐ女」が印象に残りました。鮮やかな瑠璃と光のバランス、動きの中の一瞬。作家が自分を確かに掴んだ絵というのは、やはり良いもんだなあと。
あと、この展覧会では音声案内がiPhoneアプリで販売されていて、会場で音声ガイド(iPod nano)を借りるよりもはるかに安く、かつ使いやすくなっていますので、iPhoneを持っている場合は事前に買っていった方が良いかと思います。ガイドを聞きながらのんびり鑑賞して全体で1時間半くらいでしょうか。久々に、しっかりと絵を観た、休日でした。