IEEE1888 SDKをMacで使う:環境設定篇

前回はIEEE1888SDKのVMを起動するまでをおこないましたが、今回はVMの環境設定です。人によっては全く必要の無い作業となります。

キーボード設定

日本語キーボードの設定になっていますが、私の場合は英語キーボードなので変更します。Ubuntuのメニューから以下のように辿って、キーボード設定ダイアログを表示します。
・システム -> 設定 -> キーボード

レイアウトタブで、キーボードの型式を「Apple, MacBook/MacBook Pro(Intl)」に設定。
続けて、レイアウトの追加(A)...で、国をアメリカ合衆国、系列をUSAに設定。この追加した設定「USA」を「日本」の上に移動します。

アップデートマネージャの設定変更

外部に公開するとかでなく個人で試すだけならば、セキュリティに気を遣うよりも、下手にアップデートして動かなくなる方が嫌なので、「アップデート・マネージャ」の自動更新設定は止めてしまいます。
メニューから以下のように辿ってアップデート・マネージャを起動。
・システム -> システム管理 -> アップデート・マネージャ

設定ボタンを押して、設定ダイアログを表示。アップデートタブで全てのチェックを外してしまうことで、自動チェックをおこなわないようにします。

SSHのインストール

gnome上で作業するのも良いのですが、Macからアクセスできるように、sshをインストールします。

$ sudo aptitude install ssh
$ sudo /etc/init.d/ssh restart

これで、MacのTerminalからログインして作業可能です。

$ ssh gutp@192.168.11.12
gutp@192.168.11.12's password: 
gutp@ubuntu:~$ 

CUIモードへの変更

使っているのが MacBook Air なので、あまりリソースが潤沢にあるわけでは無く、sshでのアクセスも可能になったので、GUIを止めてしまいます。止める事が可能なサービスは他にもあるでしょうが、細かく追求はしません。Serverとしてちゃんと設定したいなら、Ubuntu Server版とか CentOS等に入れ直した方が良いでしょうし。以下の設定だけでも、100MB以上のメモリ節約が可能です。

# Grubの設定変更, text設定をおこなう。(splashを外すのは好み)
$ cp /etc/default/grub ./grub.original
$ sudo vi /etc/default/grub
$ diff ./grub.original /etc/default/grub 
9c9
< GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash"
---
> GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet text"

# GRUB設定の反映。
$ sudo grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg

# 再起動
$ sudo shutdown -r now

Storage SDK ダミーデータ投入機能の停止

SDKではFIAPDummyDataGeneratorがセットアップされていて、定期的にダミーデータを投入するようになっています。自分で色々とやる場合は邪魔な側面もあるので、止めてしまいます。

# ドキュメントでは cron で設定しているとの記述があったので、crontab の確認。
gutp@ubuntu:~$ sudo su -
root@ubuntu:~# crontab -l
# m h  dom mon dow   command
* * * * * /usr/local/dummy/FIAPDummyDataGeneratorWatchDog.sh

# この設定を削除
root@ubuntu:~# crontab -r 
root@ubuntu:~# crontab -l
no crontab for root

# crontab に登録されていたスクリプトは、FIAPDummyDataGenerator 本体が
# 動作中かどうか確認し、停止していたら再起動するためのもの。 (WatchDog)
# したがって、すでに起動中の FIAPDummyDataGenerator があれば停止させる。
root@ubuntu:~# /bin/ps auxwww | /bin/grep FIAPDummyDataGenerator | /bin/grep php
root      1176  0.0  1.4  23592  7608 ?        S    22:40   0:00 /usr/bin/php /usr/local/dummy/FIAPDummyDataGenerator.php
root@ubuntu:~# kill 1176

ここまでで、とりあえずの環境設定については完了です。
次回は、SDK(プログラム)の構成と、ポイントの取り扱い方法(DBMSにおける)について確認してみます。